吸収式冷凍機

吸収式冷凍機

吸収冷凍機と吸収冷温水機の構造・機能・サイクル・理論をわかりやすく解説。

著者 高田秋一 共著
吉川光雄 共著
ジャンル 一般図書
シリーズ 省エネルギー技術実践シリーズ
出版年月日 2004/11/15
ISBN 9784879732873
判型・ページ数 A5・304ページ
定価 4,180円(本体3,800円+税)
在庫 品切れ・重版未定

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吸収式冷凍機の基礎から保守、省エネ対策までを網羅した実践手引き書

本書は著者らの40年以上にわたる経験と実績に基づき、臭化リチウム+水系吸収式 冷凍機に関わるすべての技術テーマを集大成し詳述したものである。 設備設計者、設備管理者、冷凍機の運転管理者や保守管理者、エネルギー管理者などすべての熱源関連技術者に最適な実践マニュアルである。

● 本書の特徴 
  • 冷凍機とは?という基本概念からはじめ、徐々に専門的内容に移る記述をしており、初心者でも読みやすい構成となっている。
  • 吸収冷凍機と吸収冷温水機の構造・機能・サイクル・理論をわかりやすく解説。
  • 空調、冷却、加熱システムに吸収式を組み込むときの計画・運転保守管理の手引きとなるよう解説。
  • 難解な理論は最小にとどめ、一重効用置換法をはじめ、多くの近似解法を紹介し、改善などによる効果の期待値を簡単に計算できる。
  • 制御面でのノウハウを具体的な例を挙げて述べている。
  • 吸収式は現在の空調用冷凍機として主流であるが、選定はメーカーカタログ程度の情報に基づいていることが多い。吸収式の弱点も示し、選定上のアドバイスにもポイントを置いている。
  • 機械設置後の省エネ運転、機械の外回りの改造、システムの改善に力点を置いている。
  • 省エネルギーには、冷凍機の置かれているシステムの改善が極めて有効なので、可能なかぎり多くの事例を挙げ、具体的な理解を容易にしている。
  • 省エネルギー対策の評価は、単に機械のCOP(成績係数)だけではなく、システム中の冷水,冷却水ポンプ、冷却塔のファン動力の削減も評価に加えている。
  • 排熱利用や省エネ診断と省エネ事例に多くの頁数を割き、省エネ法などにも対処できるよう、具体的な提案をしている。

● 本書の活用方法 
  • 吸収式冷凍機の技術講座用テキスト
  • 設備特論受講の学生への教科書
  • 省エネ診断ツール
  • 排熱再利用検討資料
  • 運転管理者へのOJTテキスト
  • 冷凍機のLCC算出ガイド
  • 吸収式冷凍機の性能評価
  • 省エネ対策の具体案の策定
  • 最適運転へのチューニング
  • 省エネ運転管理標準の設定
  • 設備全体の省エネ化計画とその効果の数値的評価

1 冷凍機とは
  1.1 冷凍機のしくみ
  1.2 冷凍機の種類
  1.3 冷凍機の働きを評価するための成績係数
  1.4 水溶液の平衡圧力p、溶液温度t、溶液濃度ξの関係
  1.5 吸収式冷凍機の熱収支計算

2 一重効用吸収冷凍機
  2.1 構成機器
  2.2 溶液・冷媒ポンプ
  2.3 抽気装置
  2.4 熱収支
  2.5 熱収支計算例
  2.6 温水吸収冷凍機

3 二重効用吸収冷凍機
  3.1 溶液循環方式
  3.2 ドレン熱回収器
  3.3 一重効用置換え近似解法

4 直焚き吸収冷温水機
  4.1 冷暖専用機
  4.2 冷暖併用機
  4.3 高温再生器
  4.4 燃焼
  4.5 バーナ
  4.6 排ガス熱回収

5 容量制御と安全装置
  5.1 運転状態が仕様と異なるときの特性変化
  5.2 単機での容量制御
  5.3 システムでの容量制御
  5.4 安全装置
  5.5 燃焼安全制御

6 付帯設備
  6.1 付帯設備の種類
  6.2 蒸気配管・ドレン回収
  6.3 高温水配管
  6.4 都市ガス配管
  6.5 油配管
  6.6 煙突と煙道
  6.7 冷水・冷却水配管

7 選定・保守管理・運転
  7.1 選定
  7.2 保守管理
  7.3 燃焼の管理
  7.4 運転
  7.5 故障とその対策
  7.6 長期停止
  7.7 部品の標準交換時期

8 吸収式冷凍機による排熱の有効利用
  8.1 吸収ヒートポンプによる低温排熱の利用
  8.2 一重二重効用吸収冷凍機
  8.3 排熱加熱溶液熱交換器設置による排熱の有効利用
  8.4 排熱投入形冷温水器
  8.5 温水吸収冷凍機
  8.6 原動機排熱利用吸収冷凍機の比較

9 省エネルギーのための診断とシステム改善
  9.1 手順と方法
  9.2 仕様どおりの性能が出ているか
  9.3 クーリングタワーの性能
  9.4 正しい運転・保守
  9.5 冷水温度の上昇または温度差の拡大
  9.6 返り冷水温度制御の採用
  9.7 異なる機種の並列使用
  9.8 直列運転採用のメリット
  9.9 冷水、冷却水とも直列通水運転
  9. 10 フリークーリングの採用

10 システムと機器改善による省エネ事例
  10.1 標準的な事例
  10. 2 老朽機器の取替え
  10.3 冷水温度
  10.4 返り温度制御に変更
  10.5 大温度差運転に変更
  10.6 冷水直列通水運転に変更
  10.7 カスケード冷凍システム
  10.8 ガスエンジン排熱駆動温水吸収冷凍機とガス吸収冷温水機との並列運転方法の改良
  10.9 複合ガスタービン・コージェネレーション中に組み込まれた排熱投入蒸気吸収冷凍機
  10.10 ガスエンジン・コージェネレーションでの「ジェネリンク」
  10.11 フリークーリングの採用

参考資料 省エネ法と吸収式冷凍機

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(本体3,800円+税)

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